保育士のやりがいと転職

1、保育のねらい

1、保健的で安全な環境をつくり、快適に生活できるようにします。
2、個々の子供の欲求を十分に満たし、生命の保持と、情緒の安定をはかります。
3、楽しんで食事、間食をとることができるようにします。
4、昼寝など適切に休息の機会をつくり、心身の疲れを癒して、集団生活による緊張を緩和します。
5、食事、排泄、睡眠、衣服の着脱などの生活に必要な基本的な習慣が身につくようにします。
6、外遊びを充分するなど、遊びの中で身体を動かす楽しみを味わいます。
7、身近な人と関わり、友達と遊ぶことを楽しみます。
8、身近な動植物や自然事象に親しみ、自然に触れ、遊ぶことを楽しみます。
9、身近な社会事象に親しみ、模倣したりしての遊びを楽しみます。
10、身近な環境に興味を持ち、自分から関わり、生活範囲を広げていきます。
11、生活に必要な言葉がある程度わかり、したいこと、してほしいことを言葉で表します。
12、絵本、童謡、視覚教材などを見聞きして、簡単な内容や面白さを味わいます。
13、様々なものを見たり触れたりして、面白さ、美しさなどに気付き、感性を豊かにします。
14、感じたことや、思ったことを描いたり、歌ったり、身体の動きを模倣したりして、自由に表現します。

 

2、3歳児保育の重点

(1)新しい人間関係志向への援助
保育所生活の中で新しい人間関係(保育士、友達との関係)を志向できるように援助することです。 保育士は、子供との個別的な親和関係を形成する努力をするとともに、子ども達が相互に友好的に関われるような保育内容の展開をはかります。 3歳児は、保育士が仲介する方法をとることによって1対1の対応が子供同士で多少とれるくらいであり、保育士と子どもとの親和関係の輪が広がれば広がるほど、子供同士の安定した友好的接触の頻度が高まります。 3歳児の中にはまだ、他の子供に興味を持っていても接触することが心理的に困難な子どもが少なくありません。 子供たちと保育士のコミュニケーションによってかもしだされる雰囲気作りが、新しい人間関係作りには有効です。 

 

(2)基本的生活習慣の形成
基本的生活習慣の形成には、周りの人たちの影響が少なくありません。 したがって保育士は子どもとの個別的関係を日々の生活の中で作り上げていく努力が必要になります。 身近な人との関わりの中で子どもは望ましい行動や態度を学習するからです。 特に保育士はかなりきめ細かな関わり方をしていくことが必要で、子供の愛着、信頼関係の形成を同時に目指すことが効果的です。 3歳児は、自己中心的な自我主張が強い時期であるだけに、子供との安定した良い関係が維持されるほど、良い生活習慣の行動が身につきやすいです。

 

(3)事物の仕組み等に興味を示す時期
3歳児は事物の仕組みに強い関心を示す時期ですから、保育所の施設、設備、道具、遊具などの扱い方、また安全危険の区別などを充分に理解させる手立てを、日々の保育の中で繰り返し伝えておくことが必用です。 3歳児は、未だ自己中心的傾向が強いので、遊具を独り占めしようとする傾向も見られ、他の子供との衝突も起こります。 その衝突や喧嘩を友好関係へと導いていくのも保育士の役割です。 喧嘩や衝突が起こった時には、両方の主張を認めて子ども達が納得のいく方法で解決に導くことが大切です。  

 

(4)運動機能の発達の促進
3歳児は、生活能力と運動能力を最も機能的に統合しやすい時期です。 それだけに基本的生活習慣形成の過程で運動能力と生活の能力として発達できるように援助することが大切です。 3歳児は運動発達面では、全身のバランスを含め身体運動調整能力が発達する時期であり、両手、両足を用いて生活に必用な運動的技能が身に付きやすいです。

 

3、保育の実践事例
(1)基本的生活習慣を身につける
この年齢では特に個人差があるので、一人一人の個性に応じた保育士の援助が必要です。 できたことを褒めてあげるのも大切です。 教えてやらせるのではなく、一人一人丁寧に関わりながら子供と一緒にやる気持ちでありたいものです。

 

●食事の時に配膳ができたら時間を置かずにすぐに一緒に手をあわせ「いただきます」の挨拶をします。 「ごちそうさま」のあいさつは、食べ終わる時間が違うので、終わった子どもから保育士と一緒にします。
●ある程度時間を決めて、時間内に食べられるようになります。(30分くらいでかたづけるようにします)
●こぼさないようになります。(個人差が大きいです。子供によっては、こぼしたものを励ましながら一緒に拾うのも効果があります)
●1人でトイレに行き、大便は紙を使いますが、保育士が確認します。
●手洗いが自分でできますが、夏はいつまでも水や石鹸で遊んだり、冬は袖口を濡らしたりするので、保育士の手助けが必用です。 洗った後の手拭きもまだ充分とはいえません。
●昼間は十分に運動させ、早寝、早起きの習慣を身につけさせます。
●服の着脱も個人差がありますが、4歳児近くなると、かなりの子ができるようになります。 時間がかかっても、励まし見守りながら自分でさせます。 時々、服を裏返しに着たり、後ろ前を間違えて着ることもありますが、それを指摘したり、保育士が着せなおしたりしません。 前のボタンかけも一人でさせてみます。 できたら褒め、たとえ位置が違っていてもそれを指摘しません。 特に初めてできた時には褒めて自信を持たせることが大切です。

 

 

(2)ことばと人間関係を育てる
ことばが発達する時期であり、次々と新しいことばを身につけていきます。 と同時に、話すことによって新しい人間関係もできていくので、保育士は、特にこの時期のことばを育てることにいろいろな面から配慮したいものです。

 

3歳児のことばの特徴として、、
●ことばが一つの文章になります。(接続詞や疑問文を使って長く話すことができます)
●話が止まらず、しゃべり続けます。
●ことばだけでも遊べます。
●ことばにふしをつけてしゃべります。
●リズム感のある繰り返しのことばを好みます。

 

次のことに配慮します。
●その場面にあったかたりかけをします。
●こどもの話を丁寧に聞いてあげます。
●保育士が話す時はゆっくり、発音ははっきりと。
●理解しやすいことばを話します。
●やさしさ、暖かみのあることばを選んで使いましょう。
●大切な事を話す時は、まっすぐに目を見て、子どもの目線と同じ高さになるように屈んで話しましょう。


関連ページ

1) 新生児期(乳児期 生後1か月)の発達段階と特徴
新生児期(乳児期 生後1か月)の体の成長、発達の様子です。 標準的な数値を書いておきますが、赤ちゃんによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
2)乳児期(生後6ヶ月まで)の発達段階と特徴
乳児期(生後6ヶ月まで)の体の成長、発達の様子です。 標準的な数値を書いておきますが、赤ちゃんによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
3)乳児期(6か月から1歳3か月まで)の発達段階と特徴
乳児期(生後6か月から1歳3か月まで)の体の成長、発達の様子です。 標準的な数値を書いておきますが、赤ちゃんによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
乳児期(6か月から1歳3か月まで)の保育・子育て
幼児期(10ヶ月から1歳3か月未満)の遊び
4)幼児期(1歳3か月から2歳未満まで)の発達段階と特徴
幼児期(1歳3か月から2歳未満まで)の体の成長、発達の様子です。 標準的な数値を書いておきますが、赤ちゃんによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
幼児期(1歳3か月から2歳未満まで)の保育としつけ
幼児期(1歳3ヶ月から2歳未満)の遊び
5)幼児期(2歳児)の発達段階と特徴
幼児期(2歳)の体の成長、発達の様子です。 標準的な数値を書いておきますが、子どもによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
幼児期(2歳児)の保育のねらいとしつけ
幼児期(2歳児)の遊び
3歳児以上の特徴と保育の重点
6)幼児期(3歳児)の発達段階と特徴
幼児期(3歳)の心と体の成長、発達の様子です。 標準的な事を書いておきますが、子どもによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
幼児期(3歳児)の遊び
7)幼児期(4歳児)の発達段階と特徴
幼児期(4歳)の心と体の成長、発達の様子です。 標準的な事を書いておきますが、子どもによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
幼児期(4歳児)の保育のねらいとしつけ
幼児期(4歳児)の遊び
8)幼児期(5歳児)の発達段階と特徴
幼児期(5歳)の心と体の成長、発達の様子です。 標準的な事を書いておきますが、子どもによって成長が早い、遅いがありますから、あくまでも目安にしてくださいね。
幼児期(5歳)の保育のねらいとしつけ
幼児期(5歳児)の遊び
小学校の入学準備